私設テーマパークを開業するにあたって、特定の「テーマパーク専用の資格」は存在しませんが、事業内容や施設の種類によって必要となる許認可や資格がいくつかあります。以下に、想定される主な項目をまとめます。
✅ 私設テーマパーク開業に必要な主な許認可・資格一覧
1. 建築・土地利用関連の許可
- 建築確認申請:建物を新築・増改築する場合に必要(建築基準法)。
- 開発許可:大規模な土地の造成が伴う場合に必要(都市計画法)。
- 農地転用許可:農地をテーマパークに使う場合(農地法)。
2. 遊具やアトラクションに関する資格・点検
- 遊戯施設の安全基準遵守:国土交通省や自治体の基準に従う。
- 建築士・構造設計者:アトラクションの構造設計を行う。
- 点検・整備の実施(遊具管理責任者):遊具の定期点検が義務付けられることがある。
3. 営業関連の許認可
- 興行場営業許可(興行場法)
劇場型施設やパフォーマンスを行う場合に必要。 - 飲食店営業許可(食品衛生法)
飲食物を提供する場合、保健所からの許可が必要。 - 露店・移動販売許可:キッチンカーなどを併設する場合。
- 物販の届出や古物商許可:グッズ販売や中古販売を行う場合。
4. 消防・安全管理関係
- 消防法に基づく防火管理者の選任(一定規模以上)
- 避難経路や消火設備の設置
- 定期消防検査
5. 労働・雇用関連(従業員を雇う場合)
- 労働保険・社会保険への加入
- 衛生管理者(常時50人以上)
✅ その他、取得が推奨される資格・スキル

テーマパーク自体には不要でも、運営の質を高めるうえで以下のような資格・スキルがあると有利です。
分野 | 推奨資格・スキル |
---|---|
経営 | 中小企業診断士、経営学知識 |
広報・集客 | ウェブマーケティング、SNS運用、SEO知識 |
接客 | サービス接遇検定、接客マナー研修 |
安全管理 | 応急手当講習(消防署等) |
イベント運営 | イベント業務管理士 |
✅ 開業までのステップ例
- 事業計画の策定(テーマ・コンセプトの明確化)
- 土地の選定と整備
- 建築・施設設計と施工、必要な許可取得
- スタッフ採用・教育
- 試験運用・安全確認
- グランドオープン
✅ 補足:個人でできる小規模テーマパークの例

- 森の中のアスレチック施設(→林地開発許可が必要な場合あり)
- 廃校をリノベしたホラー系テーマ施設
- 古民家を活かした和風忍者村
- 屋内型ミニチュアテーマ施設(→比較的許可が少なく始めやすい)
必要な許可や資格は、地域や規模によって異なるため、まずは地元自治体の「産業振興課」「建築指導課」「保健所」などに相談するのがベストです。
コメント